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絵本『トトトのトナカイさん』はどんな本?

12月2日(金)に開かれる「とっとこ本読み会」では、たくさんの本を読む予定にしてますが、今日はその中の一冊トトトのトナカイさんを紹介させていただきます。

『トトトのトナカイさん』は作者長谷川義史さんが書かれた絵本で、ダジャレがきいたユーモアあふれる楽しい絵本です。

この記事では『トトトのトナカイさん』のあらすじや朗読におすすめの機会や対象年齢、作者の長谷川さんのことなどを解説します。

『トトトのトナカイさん』のあらすじとは?

『トトトのトナカイさん』は動物たちのしりとり絵本

ちょっと寂しいトナカイさん。たいくつなので、自分の名前でしりとりを始めました。

トナカイさんはトナカイだから、「トナカイのイ、イ、イ、イ、イ」。するとそこにイノシシさんがやってきて、「イ、イ、イ」の「イノシシ」さん。

イノシシさんの登場にびっくりしたトナカイさんでしたが、うれしくなってトナカイさんはしりとりを続けます。イノシシさんはイノシシだから、「イノシシのシだね。シ、シ、シ、シ、シ」。

さて、その次にやってくるのはどの動物でしょうか?動物の名前のしりとりで、次々と動物が登場しますよ。

『トトトのトナカイさん』は言葉遊びが最高!

『トトトのトナカイさん』は、お茶目な動物たちが次々と現れる絵本です。何よりも、たいくつなトナカイさんが自分の名前でしりとりを始めようとするという発想が魅力的です。

そして、トナカイさんのしりとりに誘われて、次々と動物たちが登場してくれるのですから、ワクワクが止まりません。次はどんな動物が出てきて来るのかな?という期待が高まって、絵本のページをめくるのが楽しくなってきます。

動物の名前のしりとりで、次々と現れる動物たち。愛嬌のある動物たちの絵も見ていて楽しくて、ユーモアたっぷり。極上の動物しりとり絵本です。

『トトトのトナカイさん』の作品情報

  • 作家:長谷川義史
  • 出版社:ブロンズ新社
  • 発行日:2006年2月
  • ISBN:9784893093790

『トトトのトナカイさん』をおすすめするのはどんな時?どの年齢の子ども?

しりとりを楽しむために!クリスマス会に読むお話としても◎

『トトトのトナカイさん』はしりとりを楽しむための最適な絵本です。「しりとり」って、子どもに言葉の楽しさを伝える遊びの一つですよね。それを絵本でできて、しかも子どもたちが大好きな動物たちがたくさん出てくるのですからたまりません。長谷川さんの描く動物たちのイラストも撫でてあげたくなるようなかわいらしさがあります。

また『トトトのトナカイさん』はクリスマス会に読むお話として人気の1冊です。『トトトのトナカイさん』のタイトル通り、最初に登場する動物がトナカイなので、トナカイからクリスマスを連想されやすいため、クリスマス会で読まれることが多いようです。

年齢対象は幼稚園の年中さんから小学校低学年

『トトトのトナカイさん』は動物たちのイラストが魅力的な絵本です。しりとりの絵本と言ってもそのイラストの魅力から、語彙が増え始めた幼稚園の年中さんでも楽しめる絵本でしょう。

小学校の1年~2年くらいになると、クイズを楽しむ要領で『トトトのトナカイさん』が楽しめます。次に出てくる動物は何かを考える楽しみがあります。

『トトトのトナカイさん』を読み聞かせるヒント

『トトトのトナカイさん』は読んであげるお子さんのペースに合わせて読んであげるといいでしょう。しりとりへの理解がまだあまりないお子さんには絵の楽しさを、しりとりがわかるお子さんなら一緒にしりとり遊びをする感覚で、その子の考える力などを考えながら読んであげるといいと思います。

小さなお子さんにはゆっくりと、大きなお子さんには考えるだけの間を取りながら、読んであげてみてはいかかでしょうか。

ところで作者・長谷川義史さんはどんな人?

長谷川義史さんはユーモア大好きな絵本作家

長谷川義史さんは1961年生まれで大阪府出身の絵本作家です。初めは、グラフィックデザイナーやイラストレーターとして活躍されていました。

『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版)で絵本作家デビューされてから、数々の作品を発表。どの本にも子どもと大人が楽しめるユーモアが詰まっています。

長谷川さんの絵本と受賞歴

  • 『おたまさんのおかいさん』(解放出版社):2003年、講談社出版文化賞絵本賞
  • 『いろはにほへと』(解放出版社):2005年、日本絵本賞
  • 『ぼくがラーメンたべてるとき』:(教育画劇)2008年、日本絵本賞、小学館児童出版文化賞

まとめ

『トトトのトナカイさん』を紹介しましたが、いかがでしたか。『トトトのトナカイさん』はユーモアがたっぷりなので、読んであげる子どもだけでなく、読み手も楽しめる長谷川節たっぷりの楽しい絵本です。もうすぐクリスマスという時期に読むには最適かもしれません。

この『トトトのトナカイさん』は12月2日に開催する「とっとこ本読み会」でも読む予定の絵本の1冊。まだ読んだことがない方、お話を知りたいという方は、とっとこ本読み会にぜひお越しください。お待ちしています。

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