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絵本『あけましておめでとう』のあらすじとは?対象年齢と感想も紹介

絵本『あけましておめでとう』は、お正月に読まれる代表的な絵本です。小さなお子さんならイラストを楽しみながら、大きなお子さんなら自分がしたお正月の経験と重ね合わせてお話を聞けるのではないでしょうか。

今回は、絵本『あけましておめでとう』のあらすじや対象年齢のほかに、作者や読者の感想などを紹介します。

絵本『あけましておめでとう』のあらすじと対象年齢

『あけましておめでとう』のあらすじ

『あけましておめでとう』は、日本の伝統的なお正月をやさしく、わかりやすい言葉遣いで紹介している絵本です。

玄関飾りに、朝ごはんはおせち料理。

元旦の日のテレビ番組には着物を着た人たちが出演しています。

年賀状が届き、かるたや福笑いなどのお正月遊び。

“日本のお正月”をテーマにさまざまな事柄が紹介をしつつ、「あけましておめでとう」というフレーズが耳に心地よく繰り返されます。

日本の伝統的な新しい年の迎え方を楽しく紹介してくれる絵本です。

『あけましておめでとう』は3歳からおすすめ

『あけましておめでとう』は日本のお正月をやさしい言葉とわかりやすいイラストで描かれている絵本なので、3才くらいのお子さんから楽しめるでしょう。

小さなお子さんにはイラストから、5才ほどの大きなお子さんなら実体験と重ね合わせながら日本のお正月を楽しめるのではないでしょうか。

海外に住むお子さんのような日本のお正月を経験したことがないお子さんでも、「日本ではこんな風にお正月を祝うのか」「日本のお正月はこんな感じなのか」とイメージするお手伝いができる絵本です。

『あけましておめでとう』は「ピーマン村の絵本シリーズ」の1冊

『あけましておめでとう』は「ピーマン村の絵本シリーズ」の1冊になります。

「ピーマン村の絵本シリーズ」は、保育園や幼稚園の行事にちなんだ出来事を絵本にしたシリーズで、全12巻あり、すべての本の文は中川ひろたかさんが書き、絵は村上康成さんが描かれています。

「ピーマン村の絵本シリーズ」には、『あけましておめでとう』のほかに、『さつまのおいも』『えんそくバス』『みんなともだち』『よーいどん!』などがあります。

『あけましておめでとう』の出版社とISBNなど

  • 出版社:童心社
  • 発売日:1999年10月20日
  • ページ数:32ページ
  • ISBN-10 ‏ :  4494005916
  • ISBN-13 ‏ :  978-4494005918

『あけましておめでとう』の作者は?

『あけましておめでとう』の作者は中川ひろたかさん

中川ひろたかさんは1954年生まれの絵本作家ですが、シンガーソングライターとしても活躍されています。バンド「トラや帽子店」を結成して、数々の子ども向けソングを発表。代表曲『世界中のこどもたちが』は全ての音楽の教科書に掲載されました。

1994年に『さつまのおいも』(『こどもちゃれんじ・ぽけっと』1994年11月号)に掲載されて作家デビューされて以来、230冊以上の著作を発表されています。

日本で初めて保母資格を取得した男性でもあります。

中川ひろたかさんの主な楽曲と著作

【楽曲】

  • 『みんなともだち』『おーいかばくん』(フジTV「ひらけ!ポンキッキ」)
  • 『おしりフリフリ』『みんなとあそぼ』(NHK「おかあさんといっしょ」)など

【著作】

  • 『ないた』絵・長新太(金の星社)※第10回日本絵本大賞受賞
  • 「だじゃれシリーズ」『だじゃれどうぶつえん』(絵本館)
  • 『ぼくはうちゅうじん』絵・はたこうしろう(アリス館)
  • 『わすれんぼうのサンタクロース』絵・中川貴雄(教育画劇)
  • 『あくび』絵・飯野和好(文溪堂)など

『あけましておめでとう』の絵は村上康成さん

村上康成さんは絵本作家やイラストレーターとして活躍する一方で、自然を愛する自然派アーティストとしてワイルドライフアートやグッズ展開、エッセイストとしても活動しています。デビュー作『ピンク、ぺっこん』(徳間書店)以来、200冊以上の絵本が出版されました。

日本絵本大賞や全国カレンダー展特別部門賞の他にも、ポローニャ国際児童図書展グラフィック賞や、プラチスラバ世界絵本原画ビエンナーレ金牌のような国際的な賞での受賞歴もあります。

村上康成さんの主な作品

【絵本】

  • 『ピンクとスノーじいさん』『ピンク! パール!』『ピンクのいる山』『ピンクがとんだ日』(ひさかたチャイルド)
  • 『まっている。』(講談社)
  • 『さかなつりにいこう!』(理論社)
  • 『なつのいけ』(塩野米松文、ひかりのくに)など

【児童文学】

  • 『黄色い竜』(徳間書店・2022年6月18日発売)

『あけましておめでとう』の感想は?

『あけましておめでとう』は「日本のお正月を感じられる絵本」

『あけましておめでとう』のネット上の感想や評判などを集めてみました。

  • 「読みやすくて、絵もシンプルでかわいい」
  • 「短い文字ながら、子どもたちが身近に感じる日本のお正月文化がいっぱい」
  • 「「僕もお雑煮たべた!」など子どもたちの声がたくさんかかりながら本を読みました」
  • 「「お正月って何?」「どんな気持ちになる?」という子どもたちの疑問に答える絵本」
  • 「最後の締め…そういう気持ちで新年を迎えたい」

『あけましておめでとう』の読者のほとんどの感想は、日本のお正月をわかりやすく解説されているというものでした。絵のかわいらしさもあり、子どもたちがお正月はどんなふうに過ごすのかな、どんなことをするのかなという気持ちに十分応えてくれる絵本だということが、ひしひしと伝わってきます。

文字が少なくわかりやすいことから、幼稚園や保育園に通うお子さんの読み物としてもいいようです。

まとめ

『あけましておめでとう』はやさしい言葉とかわいらしいイラストで、日本のお正月を知ることのできる絵本です。幼稚園に通うお子さんならお正月にはこんなことをしたなと思い出しながら、共感できることも多いでしょう。キャッチ―なイラストは、小さなお子さんにも楽しんでいただけるはず。ぜひ読み聞かせに読んであげてほしい絵本です。

 

2023年1月13日(金)の15時半から開催するとっとこ本読み会でも『あけましておめでとう』を読ませていただく予定です。よろしかったらおいでください。

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