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絵本『わたしのワンピース』のあらすじは?ねらいと読み方も紹介

絵本『わたしのワンピース』は50年以上もベストセラーの人気の絵本です。ワンピースがテーマになっていることから女の子向けの絵本という印象を持たれるかもしれませんが、親しみやすいイラストに、シンプルでファンタジーなストーリー展開は、男の子にも何か感じさせるものがあるようです。

3月31日に開催される「とっとこ本読み会」でも読む予定にしている『わたしのワンピース』。

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今回は、絵本『わたしのワンピース』のあらすじや作者のほかに、読み聞かせのコツなどを紹介します。

『わたしのワンピース』のあらすじとイラスト・出版情報

『わたしのワンピース』のあらすじ

空から落ちてきた白い布。野原で見つけたうさぎは、その布を使ってワンピースを作ります。ミシンを使ってカタカタと。

できあがったワンピースを着てうさぎがお散歩をすると、あら、不思議。ワンピースの柄が変わります。お花畑を通ると花模様に、雨が降ると水玉模様に。

そして、夜になりました。ワンピースは、うさぎはどうなるのでしょう。

子どもたちの目をくぎ付けにするファンタジー絵本の傑作です。

『わたしのワンピース』のイラスト

『わたしのワンピース』のイラストは、シンプルな色遣いにやさしい絵柄のイラストで、絵を見ているだけでも楽しめます。小さなお子さんにこそ、親しんでもらえるイラストではないでしょうか。

『わたしのワンピース』の対象年齢は3才~

『わたしのワンピース』の出版社であるこぐま社によると、この絵本の対象年齢は3才~5才ごろになっています。幼稚園や保育園などでも、よく読まれている本です。

また、日本図書館協会選定や全国学校図書館協議会選定などにも選ばれている絵本なので、小学生になってからも楽しめる絵本なのではないでしょうか。

『わたしのワンピース』の出版情報

  • 出版社:こぐま社
  • 初版:1969年12月1日
  • 著者:にしまきかやこ
  • ISBN-10: 4772100180
  • ISBN-13: 978-4772100182

『わたしのワンピース』の作者とは?

『わたしのワンピース』の作者は「にしまきかやこ」さん

にしまきかやこ(西巻茅子)さんは、日本を代表する絵本作家で、イラストレーターや画家としても活躍されています。

代表作『わたしのワンピース』は親子2代にわたって愛され続けている絵本ですが、ほかにも『ちいさなきいろいかさ』は第18回産経児童出版文化賞を受賞、『えのすきなねこさん』では第18回講談社出版文化賞を受賞など、多数の賞を受賞されています。

にしまきかやこさんの人気絵本

  • 『ちいさなきいろいかさ』(金の星社):作・もりひさし、絵・にしまきかやこ
  • 『えのすきなねこさん』(童心社):作と絵・にしまきかやこ
  • 『ふんふんなんだかいいにおい』(こぐま社):作と絵・にしまきかやこ
  • 『だっこして』(こぐま社):作と絵・にしまきかやこ
  • 『あいうえおはよう』(こぐま社):作と絵・にしまきかやこ
  • 『かささしてあげるね』(福音館書店):作・はせがわせつこ、絵・にしまきかやこ

『わたしのワンピース』のねらいと読み聞かせのコツとは?

『わたしのワンピース』のねらいは感情に着目すること

『わたしのワンピース』では、状況に合わせてワンピースの絵柄が次々と変わっていきます。その変化に合わせて、ワンピースを着ているうさぎの感情も揺れ動きます。

うさぎの感情の変化に注目することで、自分は喜びや悲しみなどをどのように感じるのか、どのようなときにどんな気持ちになるのか、感情の変化を子どもたちに気にかけてほしいのではないでしょうか。

また、感情によってまるで空を飛んでしまうかのようなファンタジーの世界にも導かれる想像力の豊かさも試されている気がします。

読み聞かせるときは言葉のリズムを楽しんで

『わたしのワンピース』では主人公のうさぎが「ララランロロロン」と楽しそうにお散歩している姿が印象的です。この「ララランロロロン」をリズムに乗せてどんなふうに読むのかが、読み聞かせをするときのポイントになるでしょう。

「ララランロロロン」を楽しく読むのか、それともちょっとメランコリックに読むのかで、ストーリーがより際立ってくるようになるでしょう。