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絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』のあらすじ・ねらい・シリーズも紹介

雨が降っていてもご機嫌なぞうさんが登場する絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』。雨の日だからこそ楽しめる1冊です。

今回は、絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』のあらすじやこの絵本のねらいとしているとこと、またシリーズとなっている絵本も紹介します。

絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』のあらすじとねらいとは?

絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』のあらすじ

今日は雨降り。でも、ぞうくんはご機嫌です。ぞうくんは散歩に出かけます。

すると、かばくんに出会いました。

ぞうくんは、かばくんを散歩に誘います。

「いけの中ならいいよ」と承諾してくれたかばくん。

そこで一緒に池の中を散歩するのですが、池はどんどん深くなるばかり。

困ってしまったぞうくんをかばくんが背中にしょって助けてくれました。

そこに、わにくん、かめくんと次々にやってきて、お散歩はどうなってしまうのでしょうか。

絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』のねらい

『ぞうくんのあめふりさんぽ』のねらい、言い換えれば、子どもたちに分かってほしいことは、会話のおもしろさと天候への関心ではないでしょうか。

『ぞうくんのあめふりさんぽ』の楽しさは、登場する動物たちの会話です。

「やあ、かばくん」

「おや、ぞうくん」

「どこいくの」

短い文章で積み重ねられている言葉のやり取りが会話のおもしろさを伝えています。

また、天候には晴れや雨などがありますが、天候の違いによって私たちの行動や気分が変わります。この天候と動物たちの繋がりも意識しながら、『ぞうくんのあめふりさんぽ』を読み進めていくと、私たちの天候の感じ方と絵本に登場する動物たちの感じ方や捉え方の違いがわかり、よりこの物語が興味深く思えてくるでしょう。

絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』の出版情報

  • 出版社:福音館書店 2006年5月20日
  • ISBN‐10:4834022072
  • ISBN‐13:978‐4834022070

絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』の作者とシリーズ

絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』の作者は「なかのひろたかさん」

なかのひろたかさんは、アニメーション事務所やデザイン会社勤務を経て、絵本作家になられました。なかのひろたかさんはご自身でお話作りとイラストの両方をされている絵本も多数あるのですが、同時にその個性豊かな画風から、イラストのみを担当されている絵本も多数あります。

なかのひろたかさんのネーミングが入っている絵本は、126冊に上ります。

2022年11月、なかのひろたかさんは79歳でお亡くなりになりました。

絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』は『ぞうくんのさんぽ』の続編

絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』のなかのひろたかさんの絵本『ぞうくんのさんぽ』の続編です。

『ぞうくんのさんぽ』は、お天気がいい日にぞうくんが散歩に出かけると、かばくんやわにくんなどのお友だちに出会います。そのお友だちはみな声をそろえて「背中に乗せて」と聞いてくるのですが、ぞうさんは「いいよ」と愛想よくお友だちを次々と背中におんぶしていきます。すると、最後にはどうなるのでしょうか。

子どもたちだけでなく、大人も魅了した『ぞうくんのさんぽ』でしたが、その待望の続編として『ぞうくんのあめふりさんぽ』が出版されました。実に、36年ぶりの続編です。

また2010年には『ぞうくんのおおかぜさんぽ』も出版されて、「ぞうくんシリーズ」は完結しています。

『ぞうくんのあめふりさんぽ』の創作秘話

なかのひろたかさんは、2020年7月20日付の「好書好日」のインタビューで、レタリングについて触れています。
前作『ぞうくんのさんぽ』は、なかのひろたかさんのお兄さんであるまさたかさんが文字を書いてくれたそうです。その文字の雰囲気が、作品に引き立ててくれました。

しかし『ぞうくんのあめふりさんぽ」の制作時には、残念ながら、お兄さんは亡くなられていました。そこで、なかのひろたかさんはお兄さんの字を真似て、レタリングを完成させたそうです。

参照:

book.asahi.com

なかのひろたかさんの主な著作

  • ぞうくんシリーズ(福音館書店)
    『ぞうくんのさんぽ』
    『ぞうくんのあめふりさんぽ』
    『ぞうくんのおおかぜさんぽ』
    『ぞうくんのさんぽ すごろくあそび』(オノ・グラフィックス)
  • 『かめくんのさんぽ』
  • 『およぐ』(福音館書店)
  • 『3じのおちゃにきてください』(福音館書店)
  • 『なきむしおばけ』(福音館書店)など

絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』を読み聞かせのポイントは?

絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』を読み聞かせするなら3才から

『ぞうくんのあめふりさんぽ』の出版元である福音館書店は、絵本『ぞうくんのあめふりさんぽ』を読み聞かせるのなら、3才くらいお子さんから勧めています。

もしもお子さんが自分で読むなら、小学校低学年からです。

動物たちの出会いを楽しむ

『ぞうくんのあめふりさんぽ』の絵本の魅力のひとつは、ぞうくんがお友だちの動物たちに次々と出会い、これからどうなっちゃうのというワクワクを楽しむところです。

なかのひろたかさんのイラストも愛嬌があり温かみがありますから、動物たちので会った時の会話に、イラストも合わせて楽しめるように、たっぷりと時間をかけて読んでみましょう。

6月2日のとっとこ本読み会で『ぞうくんのあめふりさんぽ』を読みますよ

6月2日に開かれるとっとこ本読み会で、『ぞうくんのあめふりさんぽ』を読みます。ぜひ、おいでください。

お待ちしてます。

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