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「カーニバル」が始まった!ところで、いつまで?何で祝うの?

2023年のカーニバルは本日2月16日(木)から始まりました!すっかりファッシング気分が高まっている方もいるのでは?

ところで、ドイツでは「カーニバル」のことをカーニバルといったりファッシングといったり、いろいろな呼び名がありますよね。どのように使い分けられているのでしょうか。

今回は、カーニバルの開催期間とカーニバルを祝う理由のほかに、カーニバルを意味するドイツ語の使い分けについて紹介します。

2023年のカーニバルはいつからいつまで?

2023年のカーニバルは2月16日から

2023年のカーニバルは2月16日(木)から始まります。でも実は、カーニバルはすでに昨年の11月11日から始まっています。そこで、2月16日からのカーニバルは特別に「Weiberfastnacht(ヴァイバーファスナフト)」、つまり「女性のカーニバル」と呼び名がついています。

「Weiberfastnacht(ヴァイバーファスナフト)」の意味

でも、「Weiberfastnacht(ヴァイバーファスナフト)」という表現はあまり聞かれませんよね。なぜなら、この「Weiberfastnacht(ヴァイバーファスナフト)」という呼び名には女性蔑視の考え方が含まれているからです。

特に田舎に住んでいる女性はずっと暇だからこのカーニバル期間をずっと祝えるから「Weiberfastnacht(ヴァイバーファスナフト)」、「女性のためのカーニバル」と名付けられたというのです。現代では「女性」を意味する「Weib」という言葉は否定的にニュアンスで使われることもあるため、「Weiberfastnacht」という言い方はあまりされずに、略して「カーニバル」と呼ばれることが多いのです。

バラの月曜日「Rosenmontag」でカーニバルは最高潮

2月16日に始まったカーニバルは月曜日に最高の盛り上がりを見せます。それが、「バラの月曜日」、ドイツ語で「Rosenmontag(ローゼンモンターク)」と呼ばれています。

「Rosenmontag」は祝日ではないのですが、多くの州で学校を休み(Schulfrei)にしています。また、伝統的に街をあげてカーニバルが祝われるケルンなどでは、学校だけでなく会社も休業するところもあります。

世界的にも有名なケルンのカーニバルでは、Rosenmontagにはいろいろなモチーフの山車が繰り出されます。派手なコスチュームを着飾った何千人もの人々が通りに出て大騒ぎをしている姿が、テレビ中継されるのはこのRosenmontagの名物になっています。

灰の水曜日「Aschermittwoch」でカーニバルは終了

カーニバルが盛り上がったRosenmontagを後にして、来る水曜日は「灰の水曜日(Aschermittwoch)」でカーニバルは終わりを迎えます。

「灰の水曜日」は教会歴でイースターの46日前にあたります。クリスチャン(キリスト教の信者)でもカトリック派の教会では、信者に死と痛悔を思い出させるための儀式として、額に灰で十字架のしるしを記すことから「灰の水曜日」と名付けられています。

なぜカーニバルを祝うの?

「カーニバル」はキリスト教の断食前のお祝い

「カーニバル」はキリスト教の信者がイースターを迎える前にイエス・キリストを忍び、肉食を断つ断食期間があり、その断食を前に羽目を外しておこうという主旨のお祭りです。断食期間はビールなどのアルコール類も禁止されることもあり、イースターを迎えるまで静かに過ごします。

「カーニバル」のドイツ語は?

「カーニバル」のドイツ語は「Karneval」「Fasching」「Fastnacht」

「カーニバル」を意味するドイツ語には「Karneval(カーニバル)」「Fasching(ファッシング)」「Fastnacht(ファスナフト)」があります。それぞれ地域によって使い分けられています。

  • 「Karneval(カーニバル)」:ケルンやデュッセルドルフ、ボン、アーヘンなどの街で
  • 「Fasching(ファッシング)」:バイエルン州やザクセン州などの南ドイツとオーストリアで
  • 「Fastnacht(ファスナフト)」:マインツやザールラント州、ヘッセン州の一部で

カーニバルを楽しみましょう

フランクフルトではカーニバルやファッシング、ファスナフトとどの言葉も聞かれるように思いますが、皆さんはいかがですか。

どのように呼ぶにしても、カーニバルでは羽目を外して祝うのが一般的。幼稚園や小学校でも「カーニバルの日」ということで、その日だけは「コスチュームを着ておいでよ」と先生から言われているのではないでしょうか。

お気に入りのコスチュームを着て、楽しいお化粧をして、幼稚園や学校に行くのは、子どもたちの絶好の楽しみ。ぜひ一緒に祝ってあげてくださいね。

「まだコスチュームがない!」という方は、おもちゃさんに行ってみて。店頭にはまだ子供向けのコスチュームが置いてあるところがありますよ。