絵本『かっぱのこいのぼり』とは、絵本作家の内田麟太郎さんと山本孝さんのコンビが描く行事絵本の最終巻となる絵本です。最終巻を飾るべく、物語もイラストの迫力もピカイチ！
今回は、絵本『かっぱのこいのぼり』のあらすじや作者である内田麟太郎さんや山本孝さんのこと、また『かっぱのこいのぼり』の評判などを紹介します。
『かっぱのこいのぼり』の内容（あらすじ）とは？
『かっぱのこいのぼり』は「かっぱが愛媛県松山市でいい日を楽しむ物語」
愛知県松山市にある架空の街「かっぱまち」。そこには大勢のかっぱが暮らしています。
いつもはのんびり暮らしている河童たちですが、5月の「いい日」が近くなるとそわそわ。落ち着かなくなってきます。
なぜなら「いい日」には特別なことがあるからです。
「いい日」の当日、かっぱの他にも動物たちが集まってきました。そしてメインイベントには、みんなが待っていた大きなこいのぼりが風にたなびきます。
いい日を無事に迎えられたかっぱたち。みんなが生き生きとしています。
『かっぱのこいのぼり』は内田・山本コンビの行事絵本シリーズの最終巻
『かっぱのこいのぼり』は内田麟太郎さんと山本孝さんのお2人で描かれている行事絵本シリーズの最終巻です。
行事絵本シリーズには、2月の節分や、3月に祝われるおひなさま、7月の七夕など、日本では古くから親しまれている伝統行事を、楽しいストーリーを絡ませながら、行事の内容をわかりやすく教えてくれる絵本です。
『かっぱのこいのぼり』は全12巻ある行事絵本シリーズの最終巻となり、5月の行事である「こどもの日」について、かっぱが子どもの日を待ち望む生き生きとした様子を通して紹介しています。
読み物としてだけでなく、日本の代表的な行事についてよく知るための絵本として人気のあるシリーズです。
『かっぱのこいのぼり』の出版社と出版情報
『かっぱのこいのぼり』の出版社は岩崎書店
岩崎書店は1934年に創業した出版社です。絵本や童話などの子ども向けの本の出版社として有名ですが、画集などのアーティストの詩集などの大人向けの本の出版も積極的にしています。
『かっぱのこいのぼり』の出版情報
- 出版社 岩崎書店
- 発売日 2012年4月15日
- ISBN 9784265081134
『かっぱのこいのぼり』の作者とは？
『かっぱのこいのぼり』の作者は内田麟太郎さん
内田麟太郎さんは1941年生まれの童話作家で、その独特な文体に他に例のない作品を作り続けています。代表作には『ともだちや』や『ごめんねともだち』などで知られる「おれたち、ともだち！」シリーズがあります。
今回ご紹介した『かっぱのこいのぼり』も人気で、この本は行事絵本シリーズの1冊です。
内田さんは詩人としての一面もあり、2022年には『詩303P 内田麟太郎』も上梓しています。
『かっぱのこいのぼり』の絵は山本孝さん
山本孝さんは1972年生まれの絵本作家です。『ちゃんがら町』や『カイシュウゴッコ』では、山本さんの子ども時代の経験をもとに描かれた絵本です。
『かっぱのこいのぼり』を含む行事絵本シリーズでは、絵を担当しています。内田さんの書く文章に、山本さんが絵を描いていくという手法で行事絵本シリーズは制作されています。
『かっぱのこいのぼり』の対象年齢と評判は？
『かっぱのこいのぼり』は4才～6才くらいが対象
絵本『かっぱのこいのぼり』を読み聞かせたり、または読んだりするのに、決まった対象年齢はありません。しかし、伝統行事を理解と、かっぱという架空の生き物が登場することを合わせると、4才以上のお子さんくらいから楽しむことができるのではないでしょうか。
また、生き生きとしたかっぱたちの様子とともに、細かく描き込まれた情景を楽しむなら、年齢を超えて、大人も十分に楽しめる絵本です。
『かっぱのこいのぼり』の評判
『かっぱのこいのぼり』は、かっぱの世界と子どもの日の両方を楽しめる絵本です。
かっぱの日常は、想像を超えてくるおもしろさで、へえ、こんな風に暮らしているんだと感心してしまったり。
また、かっぱがこいのぼりを楽しんでいる様子から、私たちもこいのぼりを見たくなってしまいます。
『かっぱのこいのぼり』は、かっぱという非日常的な生き物の生活を通して、「子どもの日」を理解して、さらに楽しむために最適な絵本です。
『かっぱのこいのぼり』で子どもの日を楽しもう！
『かっぱのこいのぼり』は、子どもの日を楽しむために最高の絵本です。子どもの日がどんな日なのかを子どもに教えるために、そしていつもの生活では味わないようなワクワクを味わうために、ぜひ一度手にとってもらいたい絵本です。
『かっぱのこいのぼり』は2023年5月5日に開かれるとっとこ本読み会でも読む予定にしている絵本です。お時間のある方は、ぜひフランクフルトのザクセンハウゼン図書館までお越しください。
