節分をテーマにした絵本として有名な『おにはそと』は、せなけいこさんが書かれた絵本です。せなけいこさんと言えば、日本を代表する絵本作家。ママさんが小さかったころに1冊はせなさんの絵本をご覧になったことがあるのではないでしょうか。
今回は、せなけいこさんの節分絵本『おにはそと』の内容や年齢対象、レビューのほかに、せなけいこさんについても紹介します。
この『おにはそと』は2023年2月3日に開かれる「とっとこ本読み会」でも読む予定です。お時間のある方は、ぜひいらしてください。
『おにはそと』の内容と対象年齢は?
『おにはそと』のあらすじ
節分で豆まきをしている子どもたち。鬼は「いたいいたい」と言いながら、逃げ出していきます。
ところが、一匹の鬼が残ってしまいました。それは、ちび鬼。
子どもたちはちび鬼を見つけると、仲良くなって楽しく遊び始めました。
そのころ、逃げてきた鬼たちはちび鬼がいないことに気づきます。
さあ、ちび鬼を連れ戻しに行かなくては!
鬼たちは鎧を身に着けて、いざ出陣。子どもたちのところにちび鬼を取り返しに急ぎます。
子どもたちとちび鬼は楽しく遊んでいたのに、鬼たちがやってきて、さあ大変。
子どもたちとちび鬼、そしてちび鬼を取り戻しに来た鬼たちとの攻防は、どうなるのでしょうか。また、ちび鬼が捕まっていると思い込んでいる鬼たちは、子どもたちとちび鬼の様子に気づいたらどうなるのでしょうか。
それは読んでからのお楽しみ。
『おにはそと』の対象年齢は2才~4才
『おにはそと』を出版した金の星社は、この絵本の対象者は幼児としています。また、ほかの絵本サイトなどでも『おにはそと』の対象年齢は2才~4才としているところが多いです。
『おにはそと』は比較的小さなお子さんのための本という評価のようですが、楽しいストーリー展開から「節分とはどんな行事なのか」ということに興味のあるお子さんならどなたでも楽しめる絵本ではないでしょうか。
『おにはそと』の出版情報
- 出版社 金の星社
- 発売日 2010年12月10日
- 単行本 24ページ
- ISBN-10 4323035188
- ISBN-13 978-4323032184
絵本作家「せなけいこ」とは?
せなけいこさんは子育てしながら作家デビュー
『おにはそと』を書かれた絵本作家せなけいこさんは、子育てをしている最中、1969年に絵本作家としてデビューされました。当時37歳だったせなさんは、貼り絵の手法を使いながら、こどもたちが怖がるような「おばけ」や「妖怪」のモチーフをコミカルに表現。独創的な世界観を常に打ち出してきた作家です。
せなさんの本は、ママやパパだけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんも読んだことがあるという方もいるのではないでしょうか。多くの親子にせなさんの本は読み継がれてきました。
せなけいこさんの主な絵本
- 『ねないこだれだ』 (福音館書店)
- 「いやだいやだの絵本」全4冊(福音館書店) サンケイ自動出版文化賞受賞
- 「あーんあんの絵本」全4冊(福音館書店)
- 「おおきくなりたい」全4冊(偕成社)
- 「めがねうさぎ」シリーズ(ポプラ社)
- 「おばけえほん」シリーズ(童心社 )
- 『おにはそと』のレビューは?
『おにはそと』のレビュー
鬼が出てくる絵本の代表格『おにはそと』
絵本『おにはそと』は節分についての絵本であり、またせなさんの書かれた本としても注目が高いだけあって、インターネット上で調べただけでもたくさんのレビューが見つけられました。
ここではその一部を紹介します。『おにはそと』を読まれるときの、参考になるかもしれませんよ。
「『おにはそと』は鬼が出てくる話です。『鬼滅の刃』のブームもあり、鬼が出てくる話として、2歳児向けの絵本を探していたところに見つけました。鬼ってちょっと怖いけど、要身も抱いてしまいます」
『おにはそと』のレビュー集
- 「節分の文化を教えるのにはいい絵本」
- 「豆をまく文化を教えられた」
- 「鬼が鬼に豆をぶつけるシーンがおもしろい」
- 「お話の最後には、子どもと鬼が仲良くなるので、安心」
- 「子どもの鬼がかわいい」
『おにはそと』のレビューとして、節分の文化を教える絵本としての評価と同時に、「鬼」についての感想も多く見られました。
「絵が怖い」というコメントもありましたが、「思ったよりも怖くなかった」「ちびおにがかわいい」など、「鬼は怖い」というイメージを一掃するお話の展開が高評価です。