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絵本『クリスマスわくわくサンタの日』はどんな本?

12月2日(金)に開かれる「とっとこ本読み会」では、たくさんの本を読む予定にしてますが、今日はその中の1冊『クリスマスわくわくサンタの日』を紹介させていただきます。

『クリスマスわくわくサンタの日』は作者ますだゆうこさんが書かれた絵本で、ダジャレがきいたユーモアあふれる楽しい絵本です。

今回は、『クリスマスわくわくサンタの日』の内容やあらすじ、おすすめの対象年齢と感想のほかに、作者のますだゆうこさんと絵のたちもとみちこさんのことなどを解説します。

『クリスマスわくわくサンタの日』の内容とは?

『クリスマスわくわくサンタの日』のあらすじ

サンタクロースになりたい女の子「レミ」。レミは、サンタさんに手紙を書いて尋ねます。

「女の子もさんたになれますか」

毎日サンタさんに手紙を書くレミのところに、トントゥの「ベル」がやって来ました。ベルはサンタさんの妖精のはずですが、「親方だ」と言い張ります。

ベルと一緒に始めるクリスマス準備は、もういつものクリスマスとは違います。

クリスマスイヴの夜にはごちそうをたっぷり食べて、レミとベルは夜の街へと飛び出していきました。

その後、二人はどうなったのか。それは読んでからのお楽しみ…。

『クリスマスわくわくサンタの日』の魅力

クリスマスにプレゼントを持ってきてくれるサンタさんにあこがれた女の子「レミ」と、サンタさんに仕える「ベル」の物語。レミのサンタになりたいという気持ち…子どものころにそんな風に思ったことがある方もいるのではないでしょうか。

またベルとクリスマスの夜に街へ出ていく姿に、ワクワクする気持ちを抑えられなくなってしまった方もいるかもしれません。

『クリスマスわくわくサンタの日』はレミとベルの物語としておもしいだけではありません。サンタの起源や世界のサンタさんなど、クリスマスの物知り辞典としての様々なことを紹介してくれています。お話を読みながら、クリスマスにまつわる出来事なども覚えてしまいます。

「トントゥ」とは「妖精」のこと

「トントゥ」とは北欧のフィンランドで語り継がれる「妖精」のことです。小人であり、森や、人が住む家などにも住み着くそうです。人にやさしく、病気や家事などの災難から住人を守ってくれると言われています。
日本語では「トントゥ」のほかに、「トント」と訳されることもあります。

『クリスマスわくわくサンタの日』の作品情報

  • 作:ますだゆうこ
  • 絵:たちもとみちこ
  • 出版社:文溪堂
  • 発行日:2009年11月
  • ISBN:9784894236493

『クリスマスわくわくサンタの日』のおすすめの対象年齢は?

年齢対象は幼稚園生からクリスマスのことを知りたいすべての人

絵本『クリスマスわくわくサンタの日』をおすすめしたい年齢対象は、幼稚園に通われているお子さんから、クリスマスのことを知りたいすべての人たちと幅広いです。

ファンタジーあふれる物語に、たちもとみちこさんの温かみのある絵もあって、小さなお子さんに楽しんでもらえる絵本でしょう。

また、クリスマスのことをもっと知りたいあなたにも、満足いただける絵本です。クリスマスにまつわる事柄が満載なので、クリスマスに興味のある子供から大人までお楽しみいただけまます。

クリスマスをどんなふうに祝おうかと迷われているのなら、紹介されているクリスマスデザートのレシピやクリスマスデコレーションのアイディアなどは、きっと役に立つでしょう。

ところで作・ますだゆうこさんと絵・たちもとみちこさんとはどんな人?

ますだゆうこさんはケロポンズのケロちゃんとしても活躍

『クリスマスわくわくサンタの日』の作者・ますだゆうこさんはミュージシャンと絵本作家の2足のわらじで活躍されています。幼稚園に勤務された後フリーになると、バンド「トラや帽子店」を結成すると、年間100公演以上のステージをこなす人気のバンドに。

その後、ポンちゃんこと平田明子さんと「ケロポンズ」を結成すると、ますださんはケロちゃんとしてボーカル並びに作詞、作曲で楽曲を提供、ピアノなどの楽器演奏もしています。
ケロポンズの代表曲は「エビカニクス」などがあります。

ミュージシャンとしての活動と同時に、ますださんは絵本作家として活躍。たちもとみちこさんと共に紹介した『クリスマスわくわくサンタの日』をはじめとする行事絵本シリーズのほかにも、作者として『むぎちゃんのすなば』(偕成社)や『とのさまのひげ』(偕成社)、『ねこのおいしゃさん』(そうえん社)など著作が多数あります。

たちもとみちこさんは絵本からメディア作品まで子どものための作品多数

『クリスマスわくわくサンタの日』の絵を描かれているたちもとみちこさんは、絵本以外にもイラストレーションや雑貨、おもちゃなど子どものためのものを様々なジャンルで作品を発表されています。

絵だけでなく文章も手掛けた『アニーの小さな汽車』や『じっくりおまめさん』(Gakken)、『ゆきのはな』(PHP研究所)などの絵本があります。

また、たちもとさんが脚本・監督・イラストの3役をしたDVDアニメーション『つづきのおはなし』(クリエイティブ・コア)もあります。

ますだゆうこさんとたちもとみちこさんの行事絵本

  • 『ハロウィンドキドキおばけの日!』
  • 『ひなまつりルンルンおんなのこの日!』
  • 『せつぶんワイワイまめまきの日!』(文溪堂)

まとめ

『クリスマスわくわくサンタの日』は、ますだゆうこさんとたちもとみちこさんの行事絵本シリーズの1冊です。クリスマスがサンタさんの持ってきてくれるプレゼントを待ち望む日という意味だけでなく、別の意味でワクワクするようになってしまう素敵な絵本です。

この『クリスマスわくわくサンタの日』は12月2日に開催する「とっとこ本読み会」でも読む予定の1冊です。まだ読んだことがない方、お話を知りたいという方は、とっとこ本読み会にぜひお越しください。お待ちしています。

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