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5月18日は祝日!「キリスト昇天祭(Christi Himmelfahrt)」で「父の日(Vatertag)」でもあるらしい…

5月18日(木)は「キリスト昇天祭(Christi Himmelfahrt)」でドイツでは祝日なのですが、「父の日」にもなっていることをご存知ですか。

「母の日」は日曜日でしたが、ドイツでは「父の日」はキリスト昇天祭のある祝日と重なっています。

日本の「父の日」には、子どもたちがパパの似顔絵を描いてくれて「ありがとう」なんて言ってくれますよね。残念ながら、ドイツではそんな素敵なエピソードは聞かれません。では、どのように父の日を祝うのでしょうか。

今回は「キリスト昇天祭(Christi Himmelfahrt)」の意味と、ドイツ流「父の日の祝い方」を紹介します。

「キリスト昇天祭(Christi Himmelfahrt)」の意味とは?

「キリスト昇天祭」とはイエス・キリストが天に上ることを祝う日

「キリスト昇天祭」とは、イエス・キリストが天に上ることを祝うキリスト教の祝日です。

イエス・キリストはイースターに復活して地上にいたのですが、神様の待つ天へと昇っていきます。そしてイエス・キリストは神様の右の座に着き、神の権威や栄光を与えられます。

「キリスト昇天祭」とは、イエス・キリストが神の代わりとなる力を与えられることを祝っている日なのです。

「キリスト昇天祭」はドイツ語で「Christi Himmelfahrt」

「キリスト昇天祭」はドイツ語で「Christi Himmelfahrt」といいます。「Christi」とはイエス・キリストのことを、「Himmel」とは「天」または「空」を、「Fahrt」は「移動すること」を意味しています。

ドイツ人にとって「父の日」とは?

「父の日」は「男性がどんちゃん騒ぎをする日」

ドイツの「父の日」は「男性がどんちゃん騒ぎをする日」です。父親だけでなく、男性ならだれもが騒ぐことを許されています。男性がお酒を飲んで大騒ぎをするので、「父の日」の別称には「Männer Tagがあります。

また父の日に男性が集まり騒ぐことを「Herrenparty(紳士のパーティ)」と呼ぶこともありますが、この呼び名は自嘲した表現でしょうね。

なぜ「キリスト昇天祭の日」が「父の日」になったのかは不明

父の日は「キリスト昇天祭の日」と同じ日なのですが、どうして同じ日になったのかはわかっていません。ただ「キリスト昇天祭」の翌日の「Brückentag」に有給休暇を取る労働者が多く、連休の初日を祝って飲み騒ぐ男性たちが多かったことから「父の日」と名付けられたというエピソードがあります。

Brückentagは閉店する店もあり

5月18日の祝日の翌日は普段と変わらない金曜日なのですが、週末がすぐ後に控えているため、この金曜日を休みの日にする会社などがあります。祝日と週末に挟まれた日を「Brückentag」と呼びます。

Brückentagの全日もしくは午後から休みにするというお店や診療所などがありますので、5月19日(金)に行く予定のお店がある人は、そのお店だ閉店にならないか事前にチェックをしておいた方がいいですよ。

5月18日はキリスト昇天祭は祝日で父の日でもある日

5月18日はキリスト昇天祭で祝日ですが、父の日でもあります。意外な組み合わせですが、とくに宗教的な意味合いでつながりがあるわけではなく、「キリスト昇天祭に男性が騒ぐようになっただけ」のようです。

日本の父の日とはだいぶ様相が違いますが、もしもご主人が「5月18日の休みの日には友達と、または同僚と飲んできたいんだけど」と言ってきたら、許してあげてもいいかもしれませんね。だって「父の日」なんですから。