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絵本『たなばたプールびらき』のあらすじと出版情報・読み聞かせのポイントも

7月7日は、七夕の日。その七夕にプール開きをくっつけてお話にしてしまったのが絵本『たなばたプールびらき』です。

七夕の日にプール開きをしたらどうなるのか。そもそも七夕の日にプール開きをして、まだ寒くないのかなどと、タイトルだけでもいろいろと想像させてくれます。しかし、作者の中川さんはそんな想像をもろともしない飛びぬけた発想でストーリーを展開させていきます。

今回は、絵本『たなばたプールびらき』のあらすじから出版社情報のほかに、作者のことや読み聞かせのポイントなどを紹介します。

絵本『たなばたプールびらき』のあらすじと出版情報

絵本『たなばたプールびらき』のあらすじ

七夕は、おりひめとひこぼしが年に一度できる出会える日。その年の七夕も2人はデートをして、望遠鏡でスターウォッチングを楽しんでいました。

地球に望遠鏡を向けると、そこには七夕飾りが。短冊には「天野川で泳いでみたい」という子どもたちのお願いごとが書いてあります。

その短冊を見たおりひめとひこぼしは、子どもたちの願いを叶えてあげようと、子どもたちを園長先生を天の川に招待するのでした。

天の川へと招待された子どもたちと園長先生は、たくさんの星が浮かぶ空へと飛んでいきます。

子どもたちと園長先生は、天の川で楽しく泳ぎました。そのときに、ふとした思い付きが。園のプール開きもしようということになったのです。天の川のプールでプール開きが行われます。

子どもたちと園長先生にとって、特別なプール開きとなったのでした。

絵本『たなばたプールびらき』には歌と体操もある

絵本『たなばたプールびらき』には、この絵本から派生した歌があります。それは『ピーマン村 体操CDブック』です。

絵本『たなばたプールびらき』の作者である中川ひろたかさんが作詞と作曲を手掛けて、また則武ミツオさんも作詞家として参加しています。

♬ まちにまってたプールの日~

という歌い出しで始まる『ピーマン村体操CDブック』には体操もあるので、プール前の準備体操に歌って体操したら楽しいですね。

絵本『たなばたプールびらき』の出版情報

  • 出版社:童心社
  • 出版日:1997年5月20日
  • ISBN:978-4-494-00577-2

絵本『たなばたプールびらき』の作者とは?

絵本『たなばたプールびらき』の作者は中川ひろたかさん

中川ひろたかさんは、子どもたちが楽しくウキウキしてくるような絵本を数多く手がけた絵本作家です。代表作には、『みんなともだち』『えんそくバス』『おこる』『さつまのおいも』などがあります。

また、中川さんは日本で初めての男性の保育士という一面があり、さらにはバンド「トラやの帽子店」も結成したバンドマンでもあります。だから、絵本『たなばたプールびらき』には中川さんご自身が作られた歌もあるんですね。

絵本『たなばたプールびらき』の絵は村上康成さん

村上康成さんは愛嬌のあるキャラクターに、派手ではないけれど目を引くネイチャーカラーに溢れた作風の絵本作家です。

村上さんの活動は、創作絵本にとどまらず、ワイルドライフアートやオリジナルグッズの展開などもあり、創作することに常にどん欲な村上さんです。

絵本『たなばたプールびらき』の読み聞かせのポイントは?

絵本『たなばたプールびらき』の対象年齢は3才から

絵本『たなばたプールびらき』の出版社である童心社は、読者の対象年齢を3才~となっています。

ただ私の個人的な印象では、3才のお子さんにはこの絵本を楽しむのは難しいのではないかと思っています。
織り姫や彦星のラブストーリーや短冊にお願い事を書くことなどの七夕の習慣を知っているか、知らなくても話すことでわかるくらいの年齢になっている4才~5才程度のお子さんからだと、この絵本を楽しめるようになるでしょう。

絵本『たなばたプールびらき』は子どもが想像できるように読み聞かせる

絵本『たなばたプールびらき』は、特にポイントを置くなどのことをせずに読むと約3分で読み終わってしまう絵本です。

しかし、この絵本は、子どもたちと園長先生が空を飛び、天の川のプールで泳ぐなど、現実的には起こりえないことの連続のストーリーです。ですから、子どもたちが状況を想像するための時間を少しおいてあげるなどの工夫をしてあげるといいでしょう。


また、子どもたちや園長先生などの表情も素敵に描かれているので、イラストのおもしろさに着目してもいいでしょう。

7月7日のとっとこ本読み会で『たなばたプールびらき』を読みますよ

絵本『たなばたプールびらき』は、7月7日に行われるとっとこ本読み会で読む予定にしている絵本の1冊です。15時30分からザクセンハウゼンの図書館で行いますので、ぜひ興味を持たれた方はおいでください。

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