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グリム童話『こびとのくつや』とは?あらすじや魅力を紹介

『小人の靴屋』はグリム童話のひとつです。そのお話を、大人になっても忘れないでほしいという思いから、絵本作家のいもとようこさんがその温かい画風で『こびとのくつや』として出版されました。

「確か子どもの頃に読んだ記憶が…」というママや、「題名を知っているけれど、どんなお話かはよくわからない」というパパもいるのではないでしょうか。

今回は、グリム童話の名作『こびとのくつや』をあらすじや、いもとようこの『こびとのくつや』の魅力を紹介します。

『こびとのくつや』のあらすじとは?

『こびとのくつや』のあらすじ

正直者のおじいさんとおばあさんは靴屋を営んでいます。でも、だんだん貧しくなってきて、最後に靴一足分の革が残されました。

この革を使い、型取りをして切っておき、その日は床に就きました。

ところが翌朝になってみると、不思議なことに、その前の晩に切っておいた皮を使った靴ができあがっていました。その靴の素晴らしい仕上がりだこと。

そこで、その靴を店の一番目立つところに置きました。すると、それを目にしたお客がその靴を気に入り、たくさんお金を置いて買って行ってくれました。

たくさんのお金をいただいて、おじいさんは靴2足分の新しい革を買えました。

その皮で靴型を取り切っておいて寝ると、また同じように翌日には素晴らしい靴ができあがっていました。

そのようなことが続けて起こり、おじいさんとおばあさんの暮らしも楽になっていきました。

何が起こっているのだろうと、ある晩、おじいさんとおばあさんは夜中に工房を覗いてみました。すると、小人たちがせっせと靴を作っていました。

それを見たおじいさんとおばあさんは、小人たちがみすぼらしい服を着ていたことに気づき、小人たちのために新しい洋服を作ってあげました。そして、新しい革の代わりに、その洋服を置いて床に就きました。

小人たちは靴を作ろうとやってくるのですが、そこに靴のための革がありません。その代わりに、洋服がありました。小人たちは喜んでその洋服を着て帰っていきました。

その翌日、新しい靴もなければ、小人たちのために作った洋服もありません。そしてその晩から、小人たちもやってこなくなりました。

おじいさんはまた新しい靴を作り始めました。おじいさんが作る靴も、小人たちの作った靴も負けないくらい素敵な靴でしたので、それからも靴は売れて、おじいさんとおばあさんは幸せに暮らせました。

絵本『こびとのくつや』の魅力とは?

いもとようこさんの温かい絵

絵本『こびとのくつや』の魅力は、いもとようこさんの優しくて、温かい画風にあるでしょう。いもとさんの絵を見ているだけで、気持ちが落ち着いてくるようです。

また、いもとさんの文体も話しかけてくるようです。簡潔な文章は、小さなお子さんでも、なじめるのではないでしょうか。

『こびとのくつや』の出版情報

  • 作:グリム
  • 文と絵:いもとようこ
  • 初版:2006年10月
  • ISBN:978-4-323-03606-9 

『こびとのくつや』は12月1日の「とっとこ本読み会」で読みます。

『こびとのくつや』は小人が靴屋のおじいさんとおばあさんを助けてくれるというお話でした。小人が活躍するこのお話を、どこかで聞いたことがあると思った方もいるのではないでしょうか。

12月1日の「とっとこ本読み会」で読みますよ

『こびとのくつや』は12月1日に開催する「とっとこ本読み会」で読む予定の本の1冊です。この本に興味を持たれたのなら、またいもとワールドをご覧になりたい方は、ぜひおいでください。

お待ちしております。

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