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10月3日【祝日】「ドイツ統一の日」ってどういう意味?

ドイツでは、10月3日は「ドイツ統一の日」として祝日です。ドイツ統一ということは、西ドイツと東ドイツが一緒になったのね、そういえばベルリンの壁も崩壊したよね、のように思われている方も多いはず。

でも、どのように2つの国が現在のドイツという1つの国に統合されたのかご存じですか。

今回は、ドイツ統一の日にちなんで、ドイツの統一の経緯を簡単に説明します。また、祝日のため御店は閉まってしまいますが、祝日でも開いているお店も紹介します。

10月3日のドイツ統一の日の意味は?

「ドイツ統一の日」は「東独と西独が統一されたことを記念」

ドイツ統一の日(Tag der deutschen Einheit)とは1990年10月3日にドイツが統一を果たしたことを記念した祝日です。

「ドイツ」は「東独が西独に加盟して統合してできた国」

世界大戦後、ドイツには西ドイツと東ドイツと呼ばれる二つの国がありましたが、1990年に東ドイツが西ドイツに加盟するという方法で統一されました。

かつて「東ドイツ」と呼ばれていたドイツ民主共和国(DDR)が、「西ドイツ」として知られるドイツ連邦共和国に加盟したのです。それを公式に認めれることを発表されたのが、1990年10月3日のことでした。

それ以来、10月3日は「ドイツ統一の日」として、全国的な祝日として祝われています。

ベルリンの壁の崩壊は1年前の1989年11月

みなさんは、ベルリンの壁の崩壊をご存じでしょうか。東ドイツが崩壊したことのシンボルのように語られることが多い「ベルリンの壁崩壊」ですが、これは1989年11月9日の出来事です。

ドイツ統一の日の約1年前になります。

つまり、ベルリンの壁が崩壊したらすぐドイツが統一されたわけではなかったんですね。ベルリンの壁が崩壊してから1年ほどの時を経て、やっとドイツは統一されました。

でも、ベルリンの壁が崩壊してからは、東ドイツ市民は西へ、西ドイツ市民は東へと自由に行き来できるようになったわけですが。

10月3日の祝日で開いているお店はある?

祝日は法律でお店を閉めることが決められている

ドイツでは、日曜日と祝日は、法的にお店を占めることが決められています。閉店時間法律「Ladenschulussgesetz」という法律があって、1956年11月28日に施工されました。

この法律により、日曜日と祝日は店じまいをするということを定めています。

薬局とガソリンスタンド、駅の販売店は営業OK

日曜日と祝日はお店を閉めることが決められているのですが、例外も認められています。それは、薬局とガソリンスタンドです。薬局とガソリンスタンドは終日、店を開けられます。

駅や空港、フェリーが発着する港の販売店も、観光客への配慮から終日営業できます。

また、新聞などを売るキオスクは午前11時から13時が営業できます。

日曜日に限って、パン屋は営業

パン屋は祝日の営業は禁止されていますが、日曜日は開店してもいいことになっています。

また、農村部の特定の商品販売も、日曜日に限って許されています。

まとめ:10月3日にドイツの歴史を振り返ってみる

10月3日は、東西ドイツが統一された日です。今年は火曜日が10月3日となり、月曜日に幼稚園や学校が始まったのにまた休み?と思われている方もいるかもしれません。

でも、10月3日はドイツ人にとって記念すべきですから、ドイツの歴史を振り返ってみたり、またドイツゆかりの地を訪れるなんてことをしてもいいかもしれませんね。